本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。
「テーマを入れるだけでスライドが完成する」と聞くと、便利そうだなと思いますよね。ただ実際に使うとなると、気になるのは日本語がちゃんと出るのかと、無料でどこまでやれるのかの2つではないでしょうか。
比較記事はたくさんありますが、その多くは各社が公表している機能表を並べたものです。そこで今回は、まったく同じ指示文を2つのツールに入れて、出てきたスライドを1枚ずつ確認しました。結果、機能表からは見えない差がはっきり出ました。
⏱ 結論
- MiriCanvasは日本語の改行位置が崩れた。表紙のタイトルが不自然な場所で折り返された
- イルシルは細かい指示に忠実だが、指定した枚数を守らなかった。6枚と指示して12ページ出てきた
- 「無料で使える」の中身が両者でまったく違う。作った資料を持ち出せるかどうかが分かれ目
1つめ。今回試した2つとも、AIでスライドを生成する機能はパソコン専用です。スマホからは使えないので、通勤中に作りたいという用途には向きません。
2つめ。この記事の結果は2026年8月に、1つの指示文で1回ずつ試した記録です。指示の書き方やタイミングで結果は変わりますし、ツールは更新されます。料金や無料枠の条件も変わるため、最新は必ず公式サイトでご確認ください。
「無料で使える」の中身は、ツールごとに全然違う
AIスライドツールを調べていて、いちばん分かりにくいのがここでした。どのツールも「無料で始められます」と書いてあるのに、いざ使ってみると、できることの範囲がまったく違います。
今回2つを触ってみて、無料で使えるかどうかは「機能を触れるか」ではなく「作った資料を持ち出せるか」で見るべきだと分かりました。
画面の中でスライドが完成しても、PDFやPowerPointに書き出せなければ、会議で配ることも、上司に送ることもできません。実務ではほとんど意味がない状態になります。ここが無料プランで最初に制限される項目でした。
もうひとつ、意外と見落とされるのが作れる資料の「個数」制限です。月に何枚生成できるかだけでなく、そもそも保存しておける資料が3個までといった上限があると、過去の資料を残しながら新しいものを作る、という使い方ができません。
この2点を頭に入れたうえで、実際の比較に入ります。
どう測ったか(指示文は全部公開します)
条件をそろえないと比較になりません。まったく同じ指示文を、両方のツールにコピペで入力しました。同じ手順を踏めば誰でも追試できます。
使ったのは、社内向けの提案資料を作らせる指示です。6枚構成で、背景・課題・提案・スケジュール・効果・まとめという、実務でよくある流れにしました。
ポイントは後半です。ただ「資料を作って」と頼むだけでは差が見えないので、わざと崩れやすい要素を5つ仕込みました。
| 仕込んだ要素 | なぜ難しいか |
|---|---|
| 月間工数を32.5時間削減 | 小数点が落ちて「32時間」になりやすい |
| コンバージョン率 | 長いカタカナ語は別の語に置き換えられやすい |
| オンボーディング | 辞書にないと崩れやすいビジネス用語 |
| 令和8年度 | 元号は西暦に変換されたり表記が崩れたりする |
| 表内に「①→②→③」 | 丸数字と矢印は文字化けの定番。表組みの再現力も同時に見られる |
配色は「紺色を基調に」と指定し、トーンは「落ち着いた、信頼感のあるビジネス調」としました。デザインの指示をどこまで汲んでくれるかも見るためです。
出てきたスライドはPDFに書き出して、1ページずつ中身を確認しました。目で見るだけでなく、PDFから文字を抽出できるかどうかも調べています。これが後で大きな差になりました。
【実測】同じ指示で、こう変わった
結果を先に一覧にします。
| 確認した項目 | イルシル | MiriCanvas |
|---|---|---|
| 指定した枚数(6枚) | ❌ 12ページに増えた | ✅ 6ページ |
| 32.5時間 | ✅ | ✅ |
| コンバージョン率 | ✅ | ✅ |
| オンボーディング | ✅ | ✅ |
| 令和8年度 | ✅ | ✅ |
| ①→②→③(丸数字と矢印) | ✅ 表の中と本文の両方に反映 | ❌ どちらも出なかった |
| 「表形式で」の指示 | ✅ 3列3行の表 | ❌ 階段状の図に置き換わった |
| 配色「紺色を基調に」 | △ 青緑寄りになった | ✅ 紺色 |
| PDFから文字を取り出せるか | ✅ できる | ❌ 全ページ画像だった |
| 日本語の改行位置 | ✅ 問題なし | ❌ 崩れた |
仕込んだ5つの要素のうち、文字そのものが化けた箇所は両方ともゼロでした。「32.5時間」も「令和8年度」も、どちらのツールも正しく出しています。漢字が四角い記号になるような、分かりやすい文字化けは起きませんでした。
ここは正直に書いておきます。日本語対応という一点だけで言えば、どちらも実用レベルです。数年前のツールでよく見た「元号が読めない」「カタカナが崩れる」といった問題は、少なくとも今回の範囲では起きませんでした。
差が出たのは、もっと細かいところでした。次で具体的に見ていきます。
ひとつ補足しておくと、今回は指示文の中で「この語を必ず入れて」と明示した結果です。何も指定せずに「業務効率化の提案資料を作って」とだけ頼んだ場合、そもそもこれらの語が出てこない可能性はあります。崩れなかったのは、ツールが優秀だっただけでなく、こちらが具体的に指定したからでもあると考えたほうが正確です。この点は後半の「指示の書き方」でもう一度触れます。
MiriCanvasは日本語の改行位置が崩れた
いちばん目立ったのが、表紙のタイトルの折り返しです。
「AI活用による業務効率化プロジェクト提案」というタイトルが、「AI活用による業務効率化プロジ」で改行され、次の行が「ェクト提案」から始まっていました。小さい「ェ」が行の先頭に来ています。
日本語には、行の先頭に置いてはいけない文字というルールがあります。小さく書く「ァィゥェォ」や「ッ」「ャュョ」、句読点などがそれにあたります。これを禁則処理と呼びます。ワープロソフトや一般的なWebブラウザは自動で処理してくれるので、普段は意識しません。
本文でも同じことが起きていました。「経営陣が迅速に判断できる環境を整備しま」で改行され、次の行が「す。」だけになっている箇所があります。
文字自体は正しいので、読めないわけではありません。ただ、社外に出す提案書でこれをやると、細かいところを見る人には気づかれます。直すには結局、生成後に手で改行位置を調整することになります。
ここで補足しておきたいのは、フォントの種類が豊富なことと、日本語の組版ルールを守れることは別だという点です。日本語フォントが充実していても、行の折り返し方が日本語のルールに沿っていなければ、こういう崩れ方をします。
イルシル側では、今回の範囲でこうした改行の崩れは見つかりませんでした。
なお、この崩れは文字数の多い見出しほど起きやすいと考えられます。今回のタイトルは20文字近くあり、1行に収まらず折り返しが発生しました。短いタイトルなら折り返し自体が起きないので、問題も表面化しません。長めの見出しを使うときは、生成後に一度確認するくらいの構えでいると安全です。
指示をどこまで聞いてくれたかは、正反対だった
今回いちばん面白かったのが、2つのツールで「指示の守り方」が逆になっていたことです。
イルシルは細かい指示を守るが、枚数を守らない
「表内に①→②→③の矢印つき手順を入れて」という指示に対して、イルシルはスケジュールの表を3列3行で作り、各セルに①②③を配置しました。さらに表の下に「各ステップは ①→②→③ の順序で密接に連携しており」という一文まで添えています。指示した記号が、表の中と本文の両方に反映されていました。
その一方で、6枚と指定したのに12ページ出てきました。倍です。中身を見ると、課題を1枚にまとめず「課題①」「課題②」「課題③」と3枚に分けるなど、丁寧に展開した結果として増えていました。情報量は増えますが、「6枚で」と指定した意味はなくなります。
MiriCanvasは枚数を守るが、細かい指示を落とす
MiriCanvasは指定どおり6ページちょうどで出てきました。構成も指示した流れのままです。
ただし「①→②→③」は丸数字も矢印も出ませんでした。スケジュールのページは表ではなく、3つのブロックを階段状に並べた図になっています。見た目は分かりやすいのですが、「表形式で」という指定と、記号の指定の両方が反映されていません。
どちらが良いかは、使う場面によります。枚数をきっちり決めて作りたいならMiriCanvas、細かい要望を反映させたいならイルシル、という整理になりそうです。
PDFの中身が違った(コピーできるか、できないか)
見た目では分からない差が、書き出したPDFに出ました。
MiriCanvasのPDFは、6ページすべてが画像として書き出されていました。文字を選択してコピーすることも、PDF内を検索することもできません。ページの中身を調べたところ、テキストとして取り出せる文字は1ページあたり0字でした。
対してイルシルのPDFは、全12ページとも文字を取り出せました。
| できること | イルシル | MiriCanvas |
|---|---|---|
| PDFから文字をコピーする | できる | できない |
| PDF内をキーワード検索する | できる | できない |
これが効いてくるのは、資料を配ったあとです。受け取った人が「あの数字どこだっけ」と検索できない、議事録に一部を貼り付けられない、といった場面で差が出ます。過去資料が増えてきたときに、中身を検索できないのはそれなりに不便です。
ひとつ断っておくと、ここで比べたのはPDFに書き出した場合の話です。PowerPoint形式で書き出したときにどうなるかは、今回試していません。PowerPointで開いて文字を打ち直せるなら、ここで挙げた不便はほとんど問題にならない可能性があります。資料を配ったあとの再利用まで考えている人は、PDFではなくPowerPointで書き出せるかどうかを先に確認してください。
もうひとつ、地味に困るのがパソコンの中の検索に引っかからなくなることです。ファイル名を思い出せなくても、中の言葉で探せば見つかるのが普通ですが、画像化されたPDFはその対象から外れます。資料が10本20本とたまってきたときに、目的のものを探す手間が変わってきます。
ただし、これはPDFに書き出したときの話です。PowerPoint形式で書き出した場合の挙動は、今回は確認していません。MiriCanvasはPowerPointでの再編集に対応していると案内しているので、そちらを使う前提なら事情は変わる可能性があります。
イルシルは出典番号を付けるのに、出典リストがなかった
これは検証していて驚いた点です。
イルシルが作った資料の本文には、「[1]」「[2]」「[6]」といった脚注番号が付いていました。たとえば「先行事例における『1日75分〜82分の削減』の実績値に基づく[2][6]」という書き方です。一見すると、根拠のある数字に見えます。
ところが、12ページのどこを探しても、その番号に対応する出典リストがありませんでした。[2]が何を指しているのか、資料の中では確認できません。
そもそも「1日75分〜82分の削減」という数字自体、私が指示文で与えたものではありません。AIが補って書いたものです。それ自体は資料の叩き台として自然な動作ですが、そこに出典番号だけが付くと、確認できない根拠が付いた資料になります。
このまま社内会議に出すだけならまだしも、社外への提案書として使うと厄介です。「この[2]って何ですか」と聞かれて答えられない、という状況になりかねません。AIが作った資料をそのまま使うことの危うさが、いちばん分かりやすく出た箇所でした。
無料プランはどこまで使えるか
ここが今回いちばん調べたかった部分です。結論から言うと、2つのツールで「無料の意味」がかなり違いました。
MiriCanvas:無料の会員登録だけでPDFまで書き出せた
今回の検証で使ったMiriCanvasのPDFは、無料の会員登録をした状態で書き出したものです。生成から書き出しまで、費用をかけずに一通り試せました。
作った資料を実際に持ち出せるので、「まず試してから決めたい」という人にとっては動きやすい形になっています。
イルシル:無料プランでは資料を持ち出せない
イルシルにも無料のプランはあります。ただし公式サイトの記載を見ると、PDFにもPowerPointにも書き出せません。AIでの生成枚数も月3枚まで、保存しておける資料も3個までとされています。さらに、構成を作るときに入れられる文章は1,600文字までです。元になる議事録や企画メモをまるごと貼って作らせる、という使い方をしたい場合は、この上限が先に来ます。
つまり画面の中で完成させることはできても、資料として使う段階に進めないということです。今回PDFで比較する必要があったため、無料トライアルに切り替えて検証しました。
なお、無料トライアルの期間についても補足しておきます。事前に読んだ比較記事には「2週間」と書かれていましたが、公式サイトの記載は「3日間」でした。どちらが正しいかではなく、まとめ記事の情報は古くなることがあるという例として受け取ってください。この記事の数字も同じで、申し込む前に必ず公式で確認してください。
▶ MiriCanvasを無料で試す 無料の会員登録あり。最新の料金・条件は公式でご確認ください
ツール別レビュー
比較表だけでは伝わらない部分を、ツールごとにまとめます。
MiriCanvas|まず無料で試したい人に
いちばんの強みは、無料の会員登録だけで、生成からPDF書き出しまで一通り試せることです。今回の検証もその範囲で完了しました。費用をかけずに「自分の使い方に合うか」を確かめられるのは、最初のハードルとして大きいと思います。
指定した枚数を守る点も評価できます。6枚と言えば6枚で返ってくるので、時間が決まっているプレゼンの叩き台には向いています。配色の指示も反映されました。
弱点は本文で触れたとおり、日本語の改行位置と、細かい指示の取りこぼし、そしてPDFが画像になることです。特に改行は、社外向けの資料なら生成後に手を入れる前提で考えたほうがいいでしょう。
向いているのは、社内会議の叩き台や、体裁より速さを優先したい場面です。
イルシル|細かい要望を反映させたい人に
指示への忠実さは、今回試した範囲ではイルシルのほうが上でした。丸数字と矢印、表形式という細かい指定を、いずれも取りこぼさずに反映しています。日本語の改行も崩れませんでした。
PDFから文字を取り出せる点も、あとから資料を活用する場面では効いてきます。
一方で、指定した枚数を守らなかったこと、確認できない出典番号が付いたことは、そのまま使う前に必ずチェックすべき点です。そして無料プランでは資料を持ち出せないため、実質的には有料で使う前提のツールだと考えたほうが実態に合います。
向いているのは、提案書など体裁が問われる資料を、費用をかけてでもきちんと作りたい場面です。
用途別のおすすめ
| こういう場面 | 向いているほう | 理由 |
|---|---|---|
| まず無料で試したい | MiriCanvas | 無料登録だけでPDF書き出しまでできた |
| 枚数と時間が決まっている発表 | MiriCanvas | 指定した枚数どおりに出てきた |
| 社外向けの提案書 | イルシル | 改行が崩れず、細かい指定も反映された |
| あとから資料を検索・再利用したい | イルシル | PDFから文字を取り出せた |
| スマホだけで作りたい | どちらも不可 | AI生成機能はパソコン専用 |
最後の行は念のため強調しておきます。今回試した2つは、どちらもAIでスライドを作る機能がパソコン専用です。スマホから使いたい場合は、この2つは候補から外れます。
崩れや取りこぼしを減らす、指示の書き方
ツールを変える前に、指示の書き方で改善できる部分があります。今回試して感じたことをまとめます。
1. 方向性は自分で決めて、条件を全部書く
私が普段から意識しているのは、悪い指示は丸投げ、良い指示は方向性を人間が決めているものという区別です。「いい感じの資料を作って」ではAIが判断する余地が大きすぎて、出てくるものが安定しません。
今回の検証で使った指示文も、構成・枚数・トーン・配色・入れてほしい語まで全部書きました。それでも取りこぼしは起きましたが、書かなければもっと外れていたはずです。
2. 落とされたくない語は、指示の中で列挙する
「この語を必ず入れて」と明示すると、反映率は上がります。今回、両ツールとも指定した4つの語(32.5時間・コンバージョン率・オンボーディング・令和8年度)はすべて反映しました。逆に言えば、書かなかったことは落ちます。
3. 記号や表組みは、後から自分で直す前提にする
丸数字や矢印、表形式といった形の指定は、今回いちばん落ちやすかった部分です。反映されたら儲けもの、くらいに考えて、大事な資料なら生成後に手を入れるつもりでいたほうが精神衛生上いいと思います。
4. 足りない情報はAIに聞き返させる
指示文の最後に「必要な情報があれば質問して」と一言添えるだけで、出力が変わることがあります。AIが勝手に想像で埋めるのではなく、足りない前提をこちらに聞いてくるようになるからです。私はこの一文を足すようになってから、手戻りが減りました。
5. 数字と固有名詞は、必ず自分で確かめる
イルシルの出典番号の件が典型ですが、AIは指示していない数字を補ってくることがあります。それらしく見えるぶん厄介です。資料に載っている数字のうち、自分が与えていないものは全部疑ってかかるくらいでちょうどいいです。
【実体験】僕がAIに資料を丸投げしないようにしている理由
ここまで2つのツールを比べてきましたが、正直に書くと、僕はAIに資料を丸投げしないように意識しています。便利だからこそ、意識しないと際限なく頼ってしまうからです。
というのも最近、何か課題が出てきたときに、真っ先にAIに入力してしまう自分に気づきました。とりあえず投げれば、それらしい答えが返ってくる。楽なんです。ただ、それを繰り返しているうちに、自分で考える力が落ちてきているんじゃないかという感覚が出てきました。
資料作りは特にそうだと思います。スライドを作る作業の中には、「何を伝えるか」を決める部分と、「どう見せるか」を整える部分があります。後者はAIに任せて問題ありません。むしろ得意分野です。でも前者まで渡してしまうと、自分が何を主張したいのか分からないまま、体裁だけ整った資料ができあがります。
今回の検証がまさにそうでした。イルシルが付けた出典番号も、僕が指示していない数字も、「それらしく見える」から通ってしまいそうになる。中身を1ページずつ確認したから気づいたことです。
だから僕は、AIスライドツールを「叩き台を作る道具」として使うのがちょうどいいと思っています。骨組みと主張は自分で決めて、そこから先の見た目づくりを任せる。この線引きをしておくと、便利さだけを受け取れます。
料金と無料枠の考え方
費用について、考え方だけ整理しておきます。
MiriCanvasは無料の会員登録があり、今回はその範囲で生成からPDF書き出しまでできました。まず触ってみて、自分の使い方に合うかを確かめるところから始められます。
イルシルは無料プランだと資料を書き出せないため、実際に使うなら有料プランか、期間限定の無料トライアルが前提になります。公式サイトには複数のプランが用意されていました。
金額を具体的に書かないのには理由があります。この手のツールは料金改定やキャンペーンが頻繁にあるからです。実際、今回調べる過程でも、まとめ記事に書かれていた無料トライアルの期間が公式の記載と食い違っていました。申し込む直前に、公式サイトで自分の目で確認してください。
選び方としてはシンプルで、まず無料で試せるほうから触ってみて、物足りなければ有料を検討する。この順番なら、お金を払ってから後悔することがありません。
もうひとつ、契約前に見ておきたいのが解約の条件です。無料トライアルから自動で有料に切り替わる仕組みのサービスは珍しくありません。試すつもりで登録したまま忘れて課金されていた、というのはよくある失敗です。トライアルを使うなら、登録した日にカレンダーへ終了日を入れておくだけで防げます。地味ですが、これが一番効きます。
▶ イルシルの詳細を見る(PC専用) プラン内容・料金は変更されます。最新は公式でご確認ください
よくある質問(FAQ)
Q. AIスライド作成ツールは日本語が崩れませんか?
A. 今回試した範囲では、文字そのものが化ける現象は両ツールとも起きませんでした。ただしMiriCanvasは改行の位置が日本語のルールに沿わない箇所があり、小さい「ェ」が行頭に来たり、句点だけが次の行に落ちたりしました。
Q. スマホでAIスライドを作れますか?
A. 今回試した2つは、どちらもAI生成機能がパソコン専用でした。スマホから使いたい場合は、別のツールを探す必要があります。
Q. 無料でどこまで使えますか?
A. ツールによってまったく違います。MiriCanvasは無料の会員登録で生成からPDF書き出しまでできました。イルシルは無料プランだとPDFにもPowerPointにも書き出せません。「無料で使えるか」は、作った資料を持ち出せるかどうかで見てください。
Q. 指示した枚数どおりに作ってくれますか?
A. 今回はMiriCanvasが6枚の指定どおり、イルシルは12ページに増えました。枚数を守ることが重要な場面では、生成後に確認して調整する前提で考えたほうが安全です。
Q. 表や丸数字は正しく入りますか?
A. 今回はイルシルが表形式と①②③をどちらも反映し、MiriCanvasは階段状の図に置き換わって丸数字も出ませんでした。形の指定は落ちやすい部分なので、大事な資料なら後から手を入れる想定でいてください。
Q. 生成した資料はそのまま提出できますか?
A. おすすめしません。今回、指示していない数字がAIによって補われていた例や、対応する出典リストがないまま脚注番号が付いていた例がありました。数字と根拠は必ず自分で確認してください。
Q. PDFにした資料を検索できますか?
A. イルシルのPDFは文字を取り出せたので検索できます。MiriCanvasのPDFは全ページが画像だったため、コピーも検索もできませんでした。PowerPoint形式で書き出した場合は結果が変わる可能性があります。
Q. 結局どちらを選べばいいですか?
A. まず無料で試すならMiriCanvas、体裁が問われる資料をきちんと作りたいならイルシル、という整理になります。ただし今回は1つの指示文で1回ずつ試した結果なので、ご自身の用途で試して判断するのがいちばん確実です。特に、ふだん作る資料の種類や求められる体裁の水準は人によって違うので、実際にご自身の業務に近いテーマで一度作らせてみると判断しやすくなります。
まとめ:無料の線引きと、任せる範囲を決めておく
同じ指示文を2つのAIスライドツールに入れてみて、いちばん実感したのは「日本語対応」や「無料で使える」という言葉だけでは、実際に何ができるか分からないということでした。
文字化けはどちらも起きませんでしたが、改行の崩れ、指示の取りこぼし、PDFの中身、無料枠の線引きには、はっきり差がありました。特に無料で作った資料を持ち出せるかどうかは、試す前に知っておきたい情報だと思います。
そのうえで、AIに任せる範囲は自分で決めておくのがいいと思っています。何を伝えるかは自分で決めて、どう見せるかを任せる。この線引きさえ守れば、資料作りにかかる時間はかなり減らせます。
まずは無料で試せるほうから触ってみて、自分の資料づくりに合うか確かめてみてください。よいしょっと、今日の資料から使い始めてみましょう。
※本記事は情報提供を目的としたものです。掲載している検証結果は2026年8月14日に、1つの指示文で各ツール1回ずつ試した結果であり、すべての指示・環境で同じ結果になることを保証するものではありません。指示文の書き方やツールの更新により結果は変わります。各ツールの料金・無料枠・トライアル条件は変更されることがあるため、最新は公式サイトでご確認のうえ、最終的な判断はご自身の責任で行ってください(免責)。


コメント