プログラマー・SEはAIでなくなるのか|449職業中9位・33位のデータで見る現実

AI代替度ランキング プログラマーは449職業中9位

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「プログラマーやSEの仕事も、この先AIに書かせるだけになるんじゃないか」。GitHub CopilotやClaude Codeのようなツールでコードが自動生成される時代なので、そう感じたことがある人は多いと思います。

結論から言うと、AI代替シリーズもこれで5回目、今回は厚生労働省の職業データベースを使ってプログラマーとシステムエンジニア(Webサービス開発)のAI代替度を集計しました。結果はプログラマーが449職業中9位、システムエンジニアが33位。これまでのシリーズの中でも上位に入る結果です。ただし2つの職業を並べると、同じIT系でもまったく違う理由でAIに近い・遠いことがわかります。今日はその内訳を具体的に見ていきます。

⏱ 先に結論

  1. プログラマーは449職業中9位、システムエンジニアは33位。どちらもAI代替度90超の上位
  2. 情報数理は99・94とどちらも突出しているが、判断責任は20と81でまったく違う。「作る人」と「決める人」の差がそのまま数字に出ている
  3. 不安なだけなら、まず自分の市場価値を無料で確かめる。申し込みが前提ではない

※出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト)/職業情報データベース ver.6.01.01。確率ではなく449職業内の相対順位です。

⚠️ はじめに(ご注意)
本記事の数字は、職業情報データベース(job tag)の自己申告調査を集計したものです。1職業あたり約20〜69人の回答が元になっており、客観的な精密測定ではありません。そのため「◯%の確率でなくなる」という言い方はできず、本記事では449職業内での相対的な順位だけを扱います。特定の職業がなくなると断定するものでもありません。
目次

プログラマー・SEは449職業中9位・33位。この数字が測っているもの

結論から言うと、プログラマーのAI代替度は449職業中9位、システムエンジニア(Webサービス開発)は33位でした。これまでのシリーズ(税理士32位・薬剤師55位・Webデザイナー23位・施工管理305位/330位)と比べても、プログラマーの9位はシリーズ最高位です。

この数字の元になっているのは、厚生労働省が運営する職業情報データベース(job tag ver.6.01.01)です。仕事の内容・仕事の状況・スキル・知識にまたがる149項目を、その職業に就いている人が自己申告した回答から算出しています。定型反復・情報数理・対人交渉・身体技能・判断責任という5つの軸に落とし込む方法は、これまでの記事と同じです。

プログラマー・システムエンジニアで特徴的なのは、どちらも情報処理型というタイプに分類され、情報・数理が99・94ときわめて高い点です。Webデザイナーの情報処理型(情報数理96)に近い形ですが、判断・責任の数字がプログラマー20・システムエンジニア81と、同じ情報処理型の中でも極端に分かれています。次の章から、その中身を具体的に見ていきます。

ちなみに自分の職業のAI代替度が気になった方は、AI仕事診断で今すぐ確認できます。449職業全部の順位はAIに代替されやすい職業ランキングにまとめてあります。

5軸で見る「渡せる部分」と「残る部分」

結論から言うと、プログラマー・システムエンジニアは「情報・数理」がどちらも突出して高い一方、「判断・責任」だけが正反対と言えるほど違います。

プログラマー システムエンジニア 読み方
🔁 定型反復 55 57 449職業のやや上。決まった実装パターンの作業は一定量ある
📊 情報・数理 99 94 449職業の中でもトップクラス。コードとロジックを扱う仕事の中心
🤝 対人・交渉 11 24 449職業の中でも最下位クラス。特にプログラマーは際立って低い
🔧 身体・技能 31 18 低め。手や体を直接使う工程は少ない
⚖️ 判断・責任 20 81 449職業の中でも最大級の差。プログラマーは低く、SEはトップクラスに高い

※各軸は149項目をz化・合成し、449職業内でパーセンタイル化した値です(0〜100)。

注目してほしいのは、情報・数理はどちらも90点台という共通点があるのに、判断・責任だけが20対81と対極にある点です。同じ「エンジニア」というくくりでも、書かれた仕様に沿って実装する役割と、何を作るか・どう作るかを決めて背負う役割とでは、449職業の中での位置がまったく違います。次の章から、この2つの軸を中心に見ていきます。

情報・数理99/94が示す「AIに渡せる部分」の中身

結論から言うと、情報・数理99〜94点の中身は「仕様に沿ってロジックを組み、正しく動くコードを書く」という作業です。

たとえば、決められた仕様書どおりに関数を実装する作業。既存のコードのバグを見つけて直すデバッグ作業。単体テストのコードを書く作業。どれも「決められたルールに沿って、正確に処理を組み立てる」という点で共通していて、生成AIがいちばん得意とする領域とそのまま重なります。

実際、Claude CodeやGitHub Copilotのようなツールは、仕様やコメントを書くだけでかなりの精度でコードを生成できるようになっています。僕自身、AIに何を任せるかについては「市場調査などはAI、そこから最終ゴールの設定は人間、そこから草案まではAI、最後のチェックは人間」という役割分担を意識していて、コーディングの現場でも同じ考え方が当てはまると思います。実装の下書きはAIに任せて、何を作るべきかの判断と最終チェックは自分がやる。この役割分担ができるかどうかが、これからの分かれ目になります。

逆に言うと、AIが出したコードをレビューせずにそのまま本番環境に反映するやり方は危険です。動いているように見えても、意図しない挙動やセキュリティ上の穴が紛れ込んでいることがあるからです。実装はAIに任せても、責任を持ってチェックする工程まで手放してはいけません。

判断・責任20と81。プログラマーとSEの違い

結論から言うと、判断・責任が20対81とここまで開くのは、プログラマーが「決められた仕様を正確に実装する」役割であるのに対し、システムエンジニアは「何を作るか・どう設計するかを決めて、結果に責任を持つ」役割だからです。

プログラマーの仕事は、多くの場合すでに固まった仕様や設計に沿ってコードを書くことが中心です。もちろん実装方法の工夫はありますが、「このシステムを作るべきか」「この設計で本当に良いのか」という大きな判断は、上流工程のシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーが担うことが多く、この構造がそのまま判断・責任20点という低さに表れています。

一方、システムエンジニア(Webサービス開発)は、要件定義や設計、リリース後の障害対応まで含めて、意思決定と結果への責任を負う場面が格段に多い仕事です。判断・責任81点という数字は、449職業の中でもトップクラスに位置します。同じ情報数理90点台の職業でも、上流に近いか下流に近いかで、AIとの向き合い方はまったく違ってくるということです。

たとえば、AIが「このアーキテクチャで実装できます」という提案を出してきたとします。ここで終わってしまう人と、将来の拡張性や運用コスト、チームのスキルセットまで踏まえて「本当にこの設計で良いか」を判断する人とでは、まったく別の仕事をしていることになります。AIの提案はあくまで材料で、それを引き受けて決める作業が残ります。

対人・交渉11・24の低さが示すもの

結論から言うと、対人・交渉が11・24と低いのは、プログラマー・システムエンジニアの仕事の多くが、人と交渉するよりも作業に向き合う時間が長いことを示しています。

特にプログラマーの11点は、449職業の中でも最下位クラスです。黙々とコードと向き合う時間が長いという、いわゆる「エンジニアらしさ」がそのまま数字に出ています。ただし、これは弱みというより、対人・交渉力を伸ばせば伸ばすほど、そのまま上流工程への足がかりになるという意味でもあります。システムエンジニアの24点がプログラマーより高いのも、クライアントや他部署とのやり取りが増える分だと考えられます。

正直に言うと、僕自身Web系のスキルは全部独学で身につけました。AIについても特別な教材やスクールは使わず、全部ネットで独学しています。プログラミングという領域は、情報・数理が高い分、独学で伸ばしやすい領域だと思っています。だからこそ、対人・交渉のような「独学だけでは伸ばしにくい部分」を意識して磨くことが、これからの差別化につながるはずです。

実際、独学で技術力を伸ばすところまでは多くの人が到達できても、その先にある「クライアントの本音を引き出す」「チーム内の意見が割れたときに調整する」といった対人のスキルは、書籍や動画だけではなかなか身につきません。エンジニアとしての技術力に自信がついてきたタイミングこそ、意識して対人・交渉の経験を積みにいく良いタイミングだと思います。

これから伸ばすべきこと

結論から言うと、伸ばすべきは上流工程への関与、AIを使う側に回ること、実績を言葉にすることの3つです。

① 上流工程への関与を増やす:要件定義や設計にどれだけ関われるかが、判断・責任のスコアをそのまま押し上げる
② AIを使う側に回る:実装の下書きやテストコードはAIに任せ、設計判断とレビューに時間を使う
③ 対人・交渉力を意識して磨く:クライアントや他部署とのやり取りは、独学だけでは伸ばしにくい分、そのまま武器になる

3つとも、AIの進化に振り回されない土台です。特に①は、今の職場で少しずつ実践できます。次の案件で、仕様を作る側の会議に同席させてもらう。それだけで、判断・責任の経験値が積み上がっていきます。

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よくある質問(FAQ)

Q. プログラマー・SEの仕事はAIでなくなりますか?

A. 449職業の中でAI代替度はプログラマー9位・システムエンジニア33位と上位ですが、なくなるとは断定できません。情報・数理にあたる実装作業はAIに渡しやすい一方、判断・責任にあたる設計判断や意思決定は残ります。仕事の中身が変わる、というのが正確な言い方だと思います。

Q. AI代替度が90を超えているのは危険信号ですか?

A. 449職業の中で9位・33位ですから、上位1割以内に入ります。ただしこれは順位であって「90%の確率でなくなる」という意味ではありません。同じ上位でも判断・責任の内訳次第で、渡せる部分と残る部分はまったく違います。

Q. プログラマーとシステムエンジニアで、なぜここまで判断・責任のスコアが違うのですか?

A. プログラマーは決められた仕様に沿って実装する役割が中心で、システムエンジニアは要件定義や設計、障害対応まで含めて意思決定と責任を負う場面が多いためです。上流工程に近いほど判断・責任のスコアが高くなる傾向があります。

Q. プログラマーの仕事でAIに任せていい部分はどこですか?

A. 仕様に沿った実装、デバッグ、単体テストコードの作成など、情報・数理にあたる作業はAIに任せやすい部分です。設計判断や最終的なコードレビューといった、責任を伴う工程は人が持っておくべき役割です。

Q. プログラマーからの転職でAIスキルは有利になりますか?

A. AIを使う側に回った実績を言葉にできれば、判断・責任の証明として強みになります。ITエンジニア特化の転職エージェントの無料面談で、今の市場価値を聞いてみる方法があります。

Q. この449職業ランキングの数字はどのくらい信用できますか?

A. 元データは厚生労働省の職業情報データベース(job tag)で、出典が公的な点は信頼できます。ただし1職業あたり約20〜69人の自己申告調査であり、精密な客観測定ではありません。だからこそ本記事も確率は出さず、449職業内での相対的な順位だけを示しています。

まとめ:同じIT系でも、上流か下流かで残る部分は変わる

プログラマーは449職業中9位、システムエンジニアは33位。どちらもAI代替度90を超える上位です。ただし内訳を見ると、情報・数理にあたる実装作業はAIに渡せる一方、判断・責任にあたる設計判断や意思決定ははっきり残ります。伸ばすべきは、この判断を引き受ける力と、上流工程への関与です。

5回のシリーズを通して見えてきたのは、AI代替度の順位だけでは何もわからない、ということです。同じ情報処理型でも、Webデザイナーは対人が弱み、プログラマーとシステムエンジニアは同じ土台の上で判断・責任だけが正反対、とまったく違う形をしていました。数字を怖がるのではなく、自分の仕事の内訳を分解してみることが、一番の対策だと思います。

まずは自分の職業の順位を449職業ランキングで確認して、それから無料面談で市場価値を確かめてみてください。よいしょっと、次の一歩を踏み出してみてください。

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この記事を書いた人

よいしょ!! 23歳、会社員マーケター・投資家。簿記2級、FP2級、ビジネス会計検定2級保有。
高校時代の政治経済の授業をきっかけに投資を始め、22歳で総資産1,000万円を達成。株式・仮想通貨・金など複数アセットに分散投資しながら、資産を着実に拡大中。
本業と副業(Webマーケ支援・AIコンテンツ制作)でChatGPT・Claude・GeminiなどのAIを毎日使い倒し、その実体験をもとに記事を書いています。暴落で71万円の含み損を抱えた話まで、失敗も隠さず正直に発信するのがポリシーです。

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