NVIDIA決算はなぜ株価が下落したのか|2028年+70%見通しとメモリー不足がつなぐ次の投資テーマ【2026年8月最新】

NVIDIA決算はなぜ株価が下落したのか|2028年+70%見通しの中身とは
本記事は2026年8月27日時点の公開情報をもとに作成しています。株価・数字は執筆時点のもので、今後変動します。本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではなく、投資は自己責任です。

「NVIDIAの決算、売上が2倍になったのに株価が下がったってどういうこと?」。2026年8月26日(米国時間)に発表されたNVIDIAの決算をめぐって、こう感じた人も多いと思います。

結論から言うと、この決算は単なる「良い・悪い」では語れない中身をしています。数字だけ見れば文句なしの好決算なのに一時株価が下落し、その後は決算説明会の中身で株価が反発するという珍しい動きをしました。しかも決算の裏側にある「メモリー不足」というテーマは、実は日本のキオクシアという会社にもつながっています。今日はこの決算を、数字の整理から次の投資テーマまで一気通貫で見ていきます。

⏱ 先に結論

  1. 売上962億ドル(前年比106%増)で市場予想超え。それでも一時株価が下落したのは、粗利益率の低下見通しが嫌気されたため
  2. その後株価が反発したのは、2028年1月期+70%という売上成長見通しが市場予想(+44%)を大きく上回ったから。「需要不足ではなく供給限界」を示す数字
  3. 粗利益率を圧迫している「メモリー不足」は、日本のキオクシアなど半導体メモリー企業には追い風になっている

※数字は各社決算発表・公開報道時点のもの。投資は自己責任です。

⚠️ この記事の位置づけ
本記事は決算内容と市場の反応を整理し、そこから見える投資テーマを紹介するものです。特定銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。個別株投資は元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
目次

NVIDIA決算の中身を数字で整理する

結論から言うと、2026年5〜7月期(2027年度第2四半期)の決算は、売上高・利益とも市場予想を上回る内容でした。

項目 実績 市場予想
売上高962.2億ドル(前年同期比106%増)約922億ドル
調整後EPS2.22ドル2.08〜2.09ドル
データセンター売上890億ドル市場予想超過
粗利益率(第2四半期実績)75%
粗利益率(第3四半期見通し)74%

※出典:NVIDIA 2027年度第2四半期決算発表・関連報道(2026年8月26日)

特に注目したいのが、大手クラウド企業向けの487億ドル(前四半期比13%増)に加えて、AI専業クラウド・産業向け(ACIE部門)が403億ドル(前四半期比25%増、前年同期比138%増)と急拡大している点です。特定の大手顧客に依存する構造から、顧客層が広がりつつあることが読み取れます。

好決算なのに、なぜ一時株価が下落したのか

結論から言うと、株価が一時下落した直接の理由は、粗利益率の見通しが市場の期待より低かったためです。

NVIDIAは第3四半期の粗利益率を74%、第4四半期は71〜72%と、直近実績の75%から段階的に低下する見通しを示しました。この低下の主因はメモリー価格の急騰です。NVIDIAの製品にはHBM(広帯域幅メモリー)をはじめとする大量のメモリーが使われており、AI需要の拡大でメモリー市場全体がひっ迫し、仕入れコストが上昇しています。好調な売上の裏で、コスト側の圧迫要因が同時に進んでいる、というのがこの決算の複雑さです。

あわせて、サプライチェーンに関する契約残高が前四半期の1,190億ドルから2,790億ドルへ急増している点も市場では注目されました。将来の需要を見込んだ仕入れ契約が積み上がっている状態で、もし需要見通しが外れた場合には在庫リスクにつながる可能性がある、という指摘です。

その後、株価が反発した理由|2028年「+70%」見通しの異例さ

結論から言うと、株価が反発に転じたのは、決算説明会で示された2028年1月期の売上成長見通しが、市場予想を大きく上回ったからです。

NVIDIAが示した2028年1月期の売上成長見通しは約70%増。これに対して、決算発表前の市場予想はおよそ44%増でした。この26ポイントという差は小さくありません。会社側の見通しが市場予想を上回るとき、その解釈は大きく2つに分かれます。「業績の先行きが実は不透明で無理な数字を出している」と見るか、「需要が旺盛すぎて、供給能力の方が追いついていない」と見るかです。今回は後者の解釈が優勢で、これが株価の反発につながったとされています。

この解釈を後押ししたのが、次世代チップ「Vera Rubin」の存在です。2026年8月に量産出荷が始まり、第3四半期のデータセンター売上の約20%を占める見通しとされています。処理能力は現行世代の最大30倍とされ、「NVIDIA史上最速の立ち上がり」という評価も出ています。1ギガワットあたりの売上機会は、前世代「Hopper」の180億ドルから400億ドルへと拡大する見通しです。

もう一つの象徴的な出来事が、AWS(アマゾン)が2029年度第2四半期までにNVIDIA製GPUを200万個追加導入すると発表したことです。AWSは自社でもAI半導体を開発していますが、それでも大型発注を続けている構図は、NVIDIAの総合的なプラットフォームとしての価値をあらためて示した形です。

決算の裏側にある「メモリー不足」というテーマ

結論から言うと、NVIDIAの粗利益率を圧迫しているメモリー不足は、NVIDIA一社の問題ではなく、AI関連の半導体市場全体に広がっているテーマです。

AIサーバーの性能を上げるには、GPUの処理能力だけでなく、大量のデータをやり取りするメモリーの容量・速度が欠かせません。生成AIの普及でメモリー需要が急拡大した結果、DRAMやHBMの価格が上昇し、NVIDIAのようにメモリーを大量に使う企業のコストを押し上げています。裏を返せば、メモリーを供給する側の企業にとっては、価格上昇がそのまま追い風になる構造です。

メモリー不足の恩恵を受ける日本企業|キオクシアという接点

結論から言うと、NVIDIAの決算で語られた「メモリー不足」というテーマは、日本のキオクシアという会社の好業績と地続きです。

キオクシアは2026年1〜3月期の決算で、売上収益が前年同期比2.6倍、純利益は17倍という大幅な増益を発表しています。同社の専務執行役員は2026年通年についても「需要が供給を大きく上回る」との見通しを示しました。さらに、岩手県にメモリーの新製造棟を建設する計画も進んでおり、投資額は1兆円を超える見通しです。

特に興味深いのが、キオクシアがNVIDIAと共同で新型の記憶装置を開発している点です。フラッシュメモリーでDRAMを補う拡張モジュール「XL1シリーズ」を発表し、業界パートナー向けの評価用サンプル出荷も始まっています。NVIDIAの決算資料には出てこない名前ですが、NVIDIAが直面しているメモリー不足という課題の、もう一方の当事者がキオクシアだと考えると、2つの決算が急につながって見えてきます。

NVIDIA一社の決算を追うだけでなく、「その決算が誰にとって追い風になっているか」まで見ることで、次に注目すべき投資テーマが見えてくることがあります。今回のケースはその典型例だと思います。

この決算を、僕自身はどう見ているか

結論から言うと、僕は個別の決算の良し悪しに一喜一憂するより、そのニュースが自分のポートフォリオのどこに影響するかを確認する材料として使っています。

僕のポートフォリオは金20%・仮想通貨40%・日本株10%・米国株30%で、米国株の中には量子銘柄や宇宙銘柄、半導体銘柄を組み入れています。新NISAの成長投資枠については、安定したインデックスファンドはつみたて投資枠で積み立てて、成長投資枠では今後数十倍・数百倍を狙える米国株に投資するべきだと考えていて、実際にそうしています。インデックス投資と個別株投資の比率は1対1です。

正直に言うと、NVIDIAのような決算のたびに株価が大きく動く銘柄は、短期の値動きだけを追うと消耗します。それよりも、「なぜ今回は株価が下がって、なぜ反発したのか」という構造を理解しておくと、次に似たようなニュースが出たときに慌てずに済みます。今回であれば、粗利益率の低下と成長見通しの強さという、2つの相反する情報が同時に出ていたことを知っているかどうかで、ニュースの受け取り方が変わってくるはずです。

よくある質問(FAQ)

Q. NVIDIA決算はなぜ良い数字なのに株価が一時下落したのですか?

A. 売上・利益は市場予想を上回りましたが、メモリー価格高騰を主因とする粗利益率の低下見通し(75%→74%→71-72%)が市場に嫌気されたためです。

Q. なぜその後株価は反発したのですか?

A. 決算説明会で示された2028年1月期の売上成長見通し(約70%増)が、市場予想(約44%増)を大きく上回ったためです。この差は「需要が供給を上回っている」ことを示すと受け止められました。

Q. Vera Rubinとは何ですか?

A. NVIDIAの次世代AIチップです。2026年8月に量産出荷が始まり、現行世代の最大30倍の処理能力を持つとされています。第3四半期のデータセンター売上の約20%を占める見通しです。

Q. NVIDIAの決算と日本のキオクシアにはどんな関係がありますか?

A. NVIDIAの粗利益率を圧迫しているメモリー価格高騰は、メモリーを供給する側のキオクシアにとっては追い風です。キオクシアは2026年1〜3月期に純利益17倍を発表しており、NVIDIAと共同でメモリー関連製品も開発しています。

Q. NVIDIA株や関連銘柄は今買うべきですか?

A. 本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。決算の中身と市場の反応を理解したうえで、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

Q. 決算の数字が良くても株価が下がることはよくあるのですか?

A. あります。株価は決算の実績だけでなく、市場が事前に織り込んでいた期待値との差や、将来の見通し(ガイダンス)にも反応します。今回のように、実績は良くても見通しの一部(粗利益率)が期待を下回ると、一時的に株価が下がることがあります。

まとめ:決算は「良い・悪い」の二択では見ない

NVIDIAの決算は、売上2倍という実績と、粗利益率低下という懸念材料、そして2028年+70%という異例の成長見通しが同時に存在する、複雑な内容でした。数字の良し悪しだけを見るのではなく、「なぜその数字になったのか」「その裏で誰が影響を受けているのか」まで見ることで、キオクシアのような次の投資テーマにもつながっていきます。

決算発表のたびに一喜一憂するのではなく、自分のポートフォリオにとってどんな意味があるのかを確認する材料として使ってみてください。よいしょっと、ニュースの数字に振り回されない見方を身につけていきましょう。

NVIDIA決算はなぜ株価が下落したのか|2028年+70%見通しの中身とは

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この記事を書いた人

よいしょ!! 23歳、会社員マーケター・投資家。簿記2級、FP2級、ビジネス会計検定2級保有。
高校時代の政治経済の授業をきっかけに投資を始め、22歳で総資産1,000万円を達成。株式・仮想通貨・金など複数アセットに分散投資しながら、資産を着実に拡大中。
本業と副業(Webマーケ支援・AIコンテンツ制作)でChatGPT・Claude・GeminiなどのAIを毎日使い倒し、その実体験をもとに記事を書いています。暴落で71万円の含み損を抱えた話まで、失敗も隠さず正直に発信するのがポリシーです。

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